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多様な世界観を垣間見る

当館は萱野茂が収集したアイヌの民具及び、萱野茂と交流があった世界各地の民族の土産品や生活用具などを収蔵展示しています。

生活用具でありながら丁寧に作られたアイヌの民具は当時の豊かさとアイヌ独自の世界観を現在に伝えています。

昭和20年代から収集された民具及び、萱野茂、れい子夫妻によって復元された民具が展示されています。

萱野茂

1926年(大正15年)現在の平取町二風谷に生まれる。

アイヌ語しか話せない祖母の影響でアイヌ語を母語として育つ。

小学校卒業後は造材人夫として生計を立てる。コタン(集落)からの民具の流出に心を痛め、1953年(昭和28年)頃からアイヌ民具、民話の収集記録を始める。

1960年(昭和35年)アイヌ語研究者であった、金田一京助博士や知里真志保博士の影響により、アイヌ語の記録を始める。

1973年頃より著作活動をさかんに行い、亡くなるまでに多数の著書を残す。

2006年5月没。

お知らせ

現在当館の館長を務める萱野志朗と申します。

私は萱野茂の息子で、父が存命の間は副館長として、父の死後は館長として当館を運営しています。

当館の大きな特徴は二つあると考えています。

ひとつは、アイヌ自身が収集した資料を展示するためにできた館である事。

もうひとつは、国から重要有形民俗文化財に指定されたアイヌの民具が展示されている事。

この二つの特徴を兼ね備える博物館/資料館は非常に珍しいと考えています。

アイヌ自身の手によって収集された資料をお客様ご自身の目で見ていただければと思います。

萱野茂二風谷アイヌ資料館 館長 萱野志朗

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点の重要文化財
「北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション」として国に指定された重要有形民俗文化財が1121点あります。 その全てが萱野茂によって収集されたもので、当館にはそのうち202点が収蔵されています。残りの919点は平取町二風谷アイヌ文化博物館に収蔵されています。
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時間以上のアイヌ語資料
萱野茂は1960年代、当時は非常に高価であった録音機材を自身で購入し、アイヌ語音声の録音をはじめました。 その後は平取町の事業としてアイヌ語音声の収集が行われ、現在までに700時間以上の音声資料が記録されています。 物語をはじめとするそれらの音声資料は現代にアイヌの世界観を伝える資産になっています。
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冊の著書
1974年に出版した「ウウェペケレ集大成」を皮切りに生涯に73冊の著書を出版しました。 2006年の死後も復刻版等で現在もその著作を手に取る事が可能です。 それらの著書はアイヌ文化を伝承する重要な資産になっています。