〇アイヌ自らが資料を収集して出来た館
北海道内には、アイヌ民族自らが民具・祭具等を収集し、資料館・記念館等を建てた人は3人だ。
まず、一番古いのは、旭川市の一般社団法人川村カ子トアイヌ記念館(創立:1916年)で、
二番目が幕別町の蝦夷文化考古館(創立:1959年、現在は幕別町の町営)
三番目が、二風谷アイヌ文化資料館(現在は「萱野茂二風谷アイヌ資料館」と改称、創立:1972年)である。
古い順に故・川村イタキシロマ氏、故・吉田菊太郎氏、故・萱野茂の功績により結実した。
〇国指定の重要有形民俗文化財の指定について
北海道内のアイヌの民具等で国の重要有形民俗文化財の指定を受けているのは3館。
① 函館市北方民族資料館(1959年に馬場コレクションが指定)
② 北海道大学植物園内にある北方民族資料室(丸木舟一艘が指定)
③ 2002年2月、平取町立二風谷アイヌ文化博物館(919点)と萱野茂二風谷アイヌ資料館(202点)の資料等合計1,121点が指定された。
萱野茂二風谷アイヌ資料館 館長 萱野志朗